人生ちょいハードモード

人生ハードモードというにはおこがましいが、ほどほどにハードな人生をどうにかこうにかやり過ごしたい

午後のまどろみ

今日の午後はずっとまぶたの上あたりの鈍痛と

前頭葉がぼんやりと靄のように覆われているような気怠さに包まれて

何する気力もわかずベッドの上から一歩たりとも動くことなく過ごしていた。

 

また、やってしまった。

 

こういう午後の時間を、微妙な体のダルさと共に何もせず無為に過ごしてしまうことは

今に始まったことじゃない。

小学校ぐらいの時から、学校から帰ってくれば家に帰って

こうした鈍い痛みと帳の下り切らぬ眠気に

一人でぼーーっとする時間ばかり過ごしてきたように思う。

 

当時は中学受験の勉強をしていたけれど、テキストも中々開かずに

一日ももう終わる寝る前の2、3時間くらいにようやく重い体を動かし

テキストをようやく数ページ、しかも得意な科目ばかりを勉強するという体だった。

 

友達はいたが、放課後も一緒に遊びに行くということはあまりなかったので

外で遊びほうけていたわけでもない。

(学校の昼休みで友達と遊ぶことは何とも思わなかったが、

 なぜか放課後に約束をして公園や友達の家に上がりこみ

 水鉄砲やら野球やらテレビゲームをやろう、と誘われることには

 猛烈な違和感を感じ、何か言い訳して断ってしまうケースが多かったように思う)

また、家では一切のゲーム類が禁止されていたので

ゲーム漬けになっていたわけでもない。

漫画や小説にも積極的に手を出さなかった。

自分はあの当時、1人で一体何をして過ごしていたのだろう?

 

冒頭に頭痛と気怠さ、なんて書いたが、自分は病弱だったわけではない。

むしろ体は、一年に一度くらいしか風邪もひかないくらいには頑丈な方だったように思う。

ただ、たったこれだけの症状でも気力で振り払って何かしようと思えない

生来の気力の弱さが原因となっているように思う。

 

思えば父も姉も、休日になると一日中ベッドの上でゴロゴロしたり

一度読み終わった雑誌や漫画を読み返していたり

到底生産的とは言えない日を送っていたことを思いだす。

姉はずっと運動を続けたり生徒会をやっていたりで表向きは活発な明るいキャラクターだったらしいが、

家で過ごしている姉はいわゆる「干物」というか、むしと内向的で静かなキャラクターにも思えた。

父がどうだったかは知らない。夜は遅くなることが多かった。

 

今のベッドで横たわっている自分の視界には、

90度横倒しになった

職場の先輩からおすすめされて借りた本と

仕事で必要な資格試験のテキストが、

手つかずのまま残っている。